染織技術アーカイブ「装飾・加工」

 

意匠糸  fancy yarn

装飾性のある糸の総称。代表的には次のようなものがある。

【モール糸】mole yarn
芯糸に金糸や銀糸を絡めた飾り撚り糸の一種。芯糸に毛や絹糸などを巻き付けたシェニール糸のことも指す。シェニールとはフランス語で「毛虫」を意味し、芯糸と押さえ糸が撚られていく時に別の糸を巻き付け、適度な長さにカットして作られる糸の様子が毛虫に似ていることからこの名がついた。

【スラブ糸】slub yarn
一本の糸の中に、太さが違う雲のように膨らんだ太い箇所がある糸のこと。

【ループ糸】loop yarn
糸にある程度決まった間隔でループ(輪)の装飾がある糸のこと。

別名「ブークレ・ヤーン」とも言われる。(ブークレとはフランス語で「輪」)

【リング糸】ring yarn
ループ糸の一種で、小さい輪が糸の中に所々装飾された糸のこと。

【ネップ糸】nep yarn
一本の糸の中に、粒のような隆起がある糸のこと。

【タムタム糸】tam yarn
ループヤーンの輪をカットして毛羽立たせた糸のこと。

【杢糸】 mottle yarn
同じ種類で色の異なる糸を撚り合わせた糸のこと。からみ糸ともいう。
 

 

 ※画像はモール糸


 

 

 

◆意匠糸はこのような布地につかわれています◆ ※クリックで各布地のページにジャンプします。

モールレーシー タムストライプ Nスラブリング ブークレーリング 杢ドビー カスリツイード
リングツイード ウェーブボーダー カスリスラブ
チェック
ブークレージャカードレース Ryリングスラブ
ストライプ
ヒゲモール
     
アルパカループ シルクRかざり糸 シルクウールリネンジャカード