京都ブレス事業

 

京都ブレス【KYOTO BREATH】とは

京都ブレス【KYOTO BREATH】とは、京都染織文化協会が染織業界発展と発信力強化を目指し
て日本の伝統的な染織技術と先端技術を融合させた世界に通用する新規性のある素材開発を行い
当協会会員にその製作ノウハウを開示することにより、各社のオリジナル商品開発に寄与する会
員のための事業です。

<目的>
日本のテキスタイル製品は、その品質や完成度からヨーロッパを初め先進諸国で高く評価されて
いるにもかかわらず、実際の国内マーケットでは途上国の安い製品に席巻され、どんどん市場が
縮小されてきました。
それと共に国内の繊維産地は疲弊し、加工場の廃業も相次ぐ状況が続いています。欧米諸国で
高い評価を得ているジャパンテキスタイルが、日本国内で作れなくなりつつあるのです。
これには過剰なマーケットイン志向が影響している側面があります。
過剰なマーケットイン志向とは、売れ筋追求・右に倣えの画一化された商品開発であり、結果と
して消費者の琴線に触れる魅力的な商品が生まれないことにつながっています。
KYOTO BREATH企画では狭義なマーケットイン志向を排除し、自分達の持てるノウハウを最大
限使ったモノ作り(良い意味でのプロダクトアウト)を目指そうとしています。

<2016発表素材>

PART T   
ガラス繊維とポリエステル融着糸によるシンセティックグループ 
PART U   
柞蚕糸使い等の絹特殊撚糸による新しい表面感・風合いを追求したシルクグループ


PART T   
ガラス繊維とポリエステル融着糸によるシンセティックグループ

ガラス繊維の特徴は不燃性です。しかし本プロジェクトは機能性を追求するのではなく、別の
角度からガラス繊維の特徴を捉え、その類い稀なる光沢に着目してテキスタイル化を進めました。

ガラス繊維(越前和紙貼付け布、塩縮加工による凹凸感表現)
◎製品見本・・・・帽子、バッグ、照明器具

  
ポリエステル触着糸
◎製品見本・・・・照明器具

 

 

PART U   
柞蚕糸使い等の絹特殊撚糸による新しい表面感・風合いを追求したシルクグループ
柞蚕糸に特殊撚糸をした糸を使い、繻子織・シャンタンを製織。強撚糸使いの織物は風通
ガーゼを製織。柞蚕糸と生糸を使い、紅梅組織で小巾織物を製作しました。
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特殊撚糸柞蚕糸
◎製品見本・・・・ウエディングドレス、アンサンブルドレス

 

強撚生糸
◎製品見本・・・・ショール、マフラー

 

柞蚕糸×生糸
◎製品見本・・・・紅梅織の夏きもの

これら開発素材は、2016年2/3(水)〜5(金)開催の「第81回東京ギフトショー春2016」で発表しました。

 

 
 
 
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