インターネットミニ染織講座
衣装復元制作・江戸時代初期2号(織り)
5.織り
川八工場にて次は織りの作業を見ていきます。しかし生地を織り始めるまでには「経て継ぎ(経て繋ぎ)」や「筬入れ」、緯糸を管(くだ)に巻き直すなど様々な準備があります。まずは「経て継ぎ(経て繋ぎ)」の作業。無地織物に適したタペット織機に整経した経(ビームの経糸)を綜絖(そうこう、経糸を上下に開口する織機の装置の一部)と繋げる作業です。川八工場では経て継ぎ作業を機械を使って行います。
既存の経糸(旧糸)と新糸を繋げる |
新旧の糸をセット | 機械で繋げる |
次に筬入れです。二人一組になって筬羽一羽おきに、経糸を二本一組にして通していきます。
筬入れにより、経糸の密度と生地の幅が決まります。
1本ずつ手作業 | 綜絖から筬へ糸を通す |
完成 |
では製織です。緯糸の杼(シャトル)をセットしハンドルをかけると、綜絖の上下の動きとシャトルの左右の移動により生地が織り上がっていきます。
タペット織機(まえ) | タペット織機(うしろ) |
緯糸の入った杼(シャトル) | 綜絖の上下、シャトルの移動により織る |
動画で見てみましょう。
完成した一越縮緬 | 薄くてなめらかな風合い |
この日の工程は、
→経て継ぎ作業を行う |
次は地入れ(引染め)の作業です。