染織技術アーカイブ「編む」

 

トリコット  tricot

トリコットはフランス語で「編む」という意味の、たて編みの代表的な編み方でトリコット編み機で作られる。デンビー編みともいう。トリコット編み機に糸を導入する筬は1〜4枚あり、筬の数によってトリコットの種類がある。代表的なものは2枚筬で編まれる「ハーフトリコット」で、トリコットの編み組織の大半を占める。軽く薄く、柔らかで風合いが優しいのが特徴。そのため用途は広く、ランジェリーやアウターウェア、肌布団、手袋等があげられる。

ハーフトリコットのフロント糸とバック糸を逆にした組織「逆ハーフトリコット」は、ハーフトリコットと比べ横向きの収縮性が小さくなり、織物ライクな性質となる。主にシャツに使われる。また、1枚筬で編まれる「シングルトリコット」は編地が薄く安定性が悪いこともあり、特殊な用途(ブロック加工等)以外には使われていない。

 


 

 


 



 

◆トリコットはこのような布地につかわれています◆ ※クリックで各布地のページにジャンプします。

Un混小柄トリコット