染織祭衣装

 

安土桃山時代

安土桃山時代は、信長、秀吉の軍事力によって封建制が再編成され、全国的統一政権が確立した時期である。城が築かれ、金碧の障屏画が建物を飾り、さまざまの工芸が生活を彩った。各種の施工技法が華やかに展開し、華麗で大胆な桃山染織の意匠がつくり出された。小袖、能装束などがある。

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白練緯地亀甲花菱肩裾文様打掛 白練緯地春草桐唐草肩裾文様打掛 枝垂桜綾杉菊桐段替文様唐織打掛 紅綸子地雲取蔦亀甲笹松七宝文様打掛
紅白段織石畳唐松桐文様打掛 黄平絹地雲取藤花文様打掛 練緯地松皮菱桐菊肩裾文様打掛 紅綸子地扇面散し文様打掛
白綸子地柳桜大笹文様打掛 練緯地立涌柳観世水段替文様打掛 練緯地松皮菱扇面枝垂桜文様打掛 練緯地市松形四季草花文様打掛
濃紫練緯地葡萄色紙文様摺箔下着 淡紅練緯地扇面菊桐折枝文様摺箔下着 綸子地段に扇子桐文様小袖 淡萠黄地唐草松竹梅肩裾文様下着
綸子地立涌小花折枝文様小袖 練緯地段替秋草文様下着 練緯地段枝垂桜文様下着 紅綸子地桜唐草段替文様小袖
白練緯地丸紋散松皮菱肩裾文様下着 綸子地垣に桜紫陽花文様打掛 黒平絹地花扇丸流水文様打掛 白茶平絹地雲網代蔓花文様打掛

【用語解説】

(紋綸子−モンリンズ)
 タテ、ヨコ共に生糸を用いた生織物。両面緞子を同様に、五枚又は八枚繻子の表と裏に用いたもの。

(平絹−ヒラギヌ)
 無地の平織絹布。タテ、ヨコ共にほぼ同じ太さの糸で平織にしたものの総称。

(慶長小袖)
 慶長年間(1596〜1615)に作製され、特色ある文様構成をもつ小袖。文様構成は、小袖全面をいくつかの円形・方形・三角形・菱形その他の形で区切り、紅・白・黒で染め分け、その中に花・鳥・器物など各種の文様を細密に配置する。染織技法は、摺箔・縫・絞り・細密の印象を与えるデザイン。