染織祭衣装

 

江戸時代

二世紀半に亘る徳川幕府による全国支配の体制を確立させた。所謂町人文化の華を開かせた期間である。寛文年間(1661-73)を中心に、寛文小袖と呼ばれる優れた意匠をつくり出している。縮緬や友禅染など染織の技術が発展した。

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朱縮緬地大槌車波頭文様振袖 白綸子地楓橋文様下着 染分縮緬地藤花水車文様振袖 紅縮緬地大桐文様下着
白縮緬地竹垣団扇文様振袖 紅縮緬地石畳桜文様下着 縹縮緬地取捩菊斜線文様振袖 紅綸子地巴文様下着
縮緬地縞尾長鳥牡丹文様振袖 紅梅縮緬地波貝文様下着 紅藍縮緬地市松扇子散文様振袖 白縮緬地干網菊文様下着
黄縮緬地流水梶葉文様振袖 紅縮緬地藤花文様下着 黄縮緬地御所車枝垂桜文様振袖 紅縮緬地源氏車文様下着
淡浅葱縮緬地柳桜草紙短冊文様振袖 紅縮緬地芭蕉文様下着 白縮緬地楓丸斜段替文様振袖 白縮緬地雪輪桜文様下着
淡金茶縮緬地薬玉文様小袖 染分縮緬地更紗文様下着 紫縮緬地花熨斗四季花文様振袖 縮緬地斜段麻葉文様下着
黄縮緬地扇子松竹梅文様小袖 黄縮緬地湊取草花文様小袖 淡萠黄縮緬地秋草文様小袖 白縮緬地雲取風景描絵文様小袖
淡浅葱縮緬地檜扇波頭文様小袖 黒縮緬地団扇草花文様小袖 緋縮緬地立涌菊梅萩文様掻取 鶸杢目絞り地立涌桜折枝文様掻取
濃葡萄縮緬地草花文様小袖 柳桜段替文様唐織打掛 萠黄縮緬地御所解文様振袖 紅縮緬地御簾桜花文様振袖
納戸縮緬地松樹大原女文様振袖 浅葱紬地小袖 鼠縮緬地小花文様小袖 納戸縮緬地蝶花文様下着
縮緬地松竹梅文様小袖 黄土茶絣地縞文様振袖 岸縞織格子文様振袖  
 

【用語解説】

(友禅染)
 元禄時代の人気扇絵師 宮崎友禅斎にちなみこの名がつけられた。元禄の頃から盛んになり、小袖文様の発達に重要な役割を果たした。

(縮緬)
 右撚りと左撚りの強撚糸を交互に打ち込んで平織りとした後、精錬してしぼを出した織物。

(伊達紋)
 花鳥・山水・文字など派手に文様化した紋。江戸時代に家紋とは別に考案され使った。

(湊取)
 三角形を重ねるように配した意匠。

(曙染)
 紅・紫・藍・鼠などで上の方を濃く染め、下に行くにつれて淡くぼかす。